保育園の5歳児クラスの先生からご依頼を受けまして
春から小学生になる生徒たちに
書道が楽しいというバトンをつなげたいんです、と
なんとも温かいお言葉をお聞きしました。
私のお教室の根底にある「心」と同じです。
これは全力で「楽しい」と伝えなければと
昨年末から、頭をひねりました。
0歳~3歳くらいまでを対象とした
幼児の「はじめての書道」
ひらがなに興味をもつ
この2つが私の主な児童を対象にした書道教室の経験なのですが
今回は5歳、6歳です。
30人を一気に指導します。
我が子はまだ3歳ですが
私には可愛がっている姪っ子と甥っ子がいたり
はじめての書道にきてくれていたりしていた5歳児。
ひらがなのワークショップの5歳児。
彼らのその時期を想い出してみると
色々と新しく考えなきゃいけないことが山積みでした。
ひらがなは読める、書ける。
でも筆はまだという子がほとんどだそうです。
小学生と違い、まだのびのびとした保育園生活の中にいますし
それぞれ個々の取組方に違いが結構あるでしょう。
時間は1時間。
この時間内に伝えられること、飽きさせずに、取り組まさせること。
そして「書く事がたのしい」と伝えられること。
今までの授業内容では
5歳にはちょっと濃すぎるであろう。。。
もう少しこんな小道具があれば。。。
などなど、考えだしたらきりがない性分。
年末から小道具作りに精を出しました。
ひねってひねって、変更して変更して考案した
5歳の書道授業です。
・朱墨は一切使わず、リズムとイメージで指導しました。
・30人がそれぞれ、すごい集中力を発揮してくれました。
少しだけ、写真でご紹介しますね^^
*きれいなホールでの授業です。
*まずはSarenのお教室恒例のワクワクパフォーマンス!
*この日のために書いたイラストで子供達により「楽しさ」を伝えます。
*イメージイラスト(このイラストで何をつたえたとおもいますか・・・?)
*道具について細かく教えます。
すべて「命」なんだよ~、ということをわかりやすく説明。
*私の文字を使った商品を説明しています(なんでこんなことをしたのでしょうか。。。?)
*姿勢を3つのポイントのみで指導しています
*自分でも笑ってしまいましたが
*先生たちのご依頼は「へび」でした。
干支を書かせて想い出にしてあげたいとのこと。
直感で、指導方法を変更。
かなり気分がのってきている彼らに
ここからは小学生と同じくらいの内容で論理的に指導してみました。
こどもたち、真剣そのもので
*さてもうこの時点で30分くらい経過です。
疲れと慣れが出てくるので、からだを動かしながら指導して
最後の仕上げに入りました。
でも想像していた以上に、集中してくれたこどもたち。
リズムとイメージで指導したおかげで
こどもたち見事な線を描くことができました。
先生たちと私で全力で褒め続けた結果だとおもいます。
「すごい、こんなに上手な子たち見たことないよ!!」
こどもたちちょっと照れながら描く姿に、母親としての気持ちがあふれました。
予定より7分程度早めに終了。
*生徒たちの作品です。
筆をはじめて握ったのにこの立派な線たち。
みんなご紹介したいですが、少しだけご紹介です。
慎重に書く子、大胆に書く子
本当に様々です、でもどれも「あなたの字、あなたの素晴らしい字」です。
私の指導を意識し、考えていたタイプの子は
太い筆なのにこんなに線の太さまで変わってしまいました。
私の言っていたことを頭と腕で理解しています。
終わったあと、言いようもない感動が生まれました。
どんな授業も、最初の1回にかける準備というものは感慨深いです。
今後もっとこうすればよくなる、それもわかりました。
そしておもったよりも子供たちはすごいのだ!
これは毎回想う事なのでした。
先生たち、生徒さんたちに感謝でいっぱいです。
永田紗戀
公式サイト http://www.saren.net/
ワークショップについて http://www.saren.net/workshop.html
☆2月5日~大人向け定期(月1)「花咲く書道」@新浦安マーレ
詳細はこちら http://www.saren.net/wsotonamare.html
☆幼児「はじめての書道」@用賀は1月27日(日)満席・キャンセル待ちです
☆ひらがなのぼうけんワークショップは3月を予定しています@用賀
☆ちょっとやってみたい!1day大人向け花咲く書道@用賀は6月を予定しています
☆永田紗戀と筑波大学附属小学校桂聖先生共著の
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